Bonferroni(ボーンフェローニ)の方法は、2群の検定をたくさん行った後、そのP値の判定基準を補正する方法なので、2群の検定方法がそのまま使える。ただし、群が増えると有意水準が厳しくなりすぎて有意になりにくい。
ボーンフェローニの補正は一番有意差が出にくい手法なので、この方法で有意なのであれば、それ以上複雑なことをやる必要はない。
もう少し検出力が高い方法としてはTukeyの方法、Dunnettの方法とそれのノンパラメトリック版のSteel-Dwassの方法、Steelの方法がある。
パラメトリック法(正規分布) | ノンパラメトリック法(非正規分布) | |
全群の組み合わせ | Tukeyの方法(分散が等しい) Games-Howellの方法(分散が異なる) | Steel-Dwassの方法 |
対照群とそれ以外の組み合わせ | Dunnettの方法 | Steelの方法 |
各群の順序が分かっている | Williamsの方法 | Shirley-Williamsの方法 |
なお、Scheffe法による線形対比は、複数の群を任意にグループ化して検定を行うことができる点で、どの検定とも違う分析ができる。