目標
- 看護研究論文で使用されている統計手法が理解できる。
- 統計専門家に相談できる知識をつける。
講義内容
PART1. 測定方法を学ぶ
- 1.平均、分散、標準偏差とは。度数分布表(ヒストグラム)
- 2.数字による要約尺度(平均、中央値、パーセンタイル、箱ひげ図) Excelの基礎演習
- 3.正規分布、確率分布、区間
- 4.目に見えないものを測定する(信頼性、妥当性),SPSSの基礎演習
PART2.集団の差を検出する方法を学ぶ
- 5.検定の原理(母集団と標本、有意確率P値), SASの基礎演習
- 6.検定の実際(t検定、カイ二乗検定など)
- 7.検定結果の解釈(有意水準、第一、二種の過誤、検出力とサンプルサイズ)、多重比較(分散分析など)
PART3.個人の差を説明する方法を学ぶ
- 8.2つの変数の関係(散布図、相関係数、説明率)
- 9.原因が結果に及ぼす影響(回帰分析、回帰係数、決定係数)
- 10.多数の原因(疑似相関、偏回帰、重回帰分析)
- 11. かけ算モデル、有り・無しの予測(ロジスティック回帰分析)
- 12.原因の種類(媒介変数、調整変数、変数選択方法)
- 13.複雑な関係(共分散構造分析、因子分析、主成分分析)
- 14. その他の分析(生存時間解析、メタアナリシス)
教科書
どれにするか悩ましいが今年は1)のAltmanを使うことに。
- Altman,DG.(1999).医学研究における実用統計学
- Armitage,P.(2001).医学研究のための統計的方法
- Pagano(2000).ハーバード大学講義テキスト 生物統計学入門
- 足立(2009).基礎から理解できる医学統計学