生存時間解析/KaplanMeier法 (カプランマイヤー法)

調査開始日からの累積生存率のグラフを書く方法。階段状のグラフになる。

計算方法

途中脱落がない場合

最初に10人の人がいて、3ヶ月目に1人亡くなると、3ヶ月目に生存率は90%(9人/10人)に減る。さらに5ヶ月目にもう1人亡くなると、5ヶ月目に生存率は88.9%(8人/9人)減る。さらに7ヶ月目にもう一人亡くなると、7ヶ月目に生存率は87.5%(7人/8人)減る。

初日から考えると3ヶ月目に90%、さらに5ヶ月目に88.9%、さらに7ヶ月目に87.5%と減るため、累積すると、7ヶ月目以降の生存率は、90%×88.9%×87.5%=70%になる。

途中脱落がある場合

途中、脱落がいると値が変わってくる。

最初に10人の人がいて、3ヶ月目に1人亡くなると、3日目に生存率は90%(9人/10人)に減る。途中、4ヶ月目に転院するなどしてこれ以上追跡できなくなった患者が1名いたとする。その時点の生存率は変わらない。しかし、5ヶ月目にもう1人亡くなったとき、生存率は87.5%(7人/8人)減ることになる。途中で1人抜けたので8人中1人亡くなる計算になるのである。さらに7ヶ月目にもう一人亡くなると、7ヶ月目に生存率は85.7%(6人/7人)減る。

初日から考えると3ヶ月目に90%、さらに5ヶ月目に87.5%、さらに7ヶ月目に85.7%となるため、累積すると、7ヶ月目以降の生存率は、90%×88.9%×85.7%=67.5%になる。

新谷歩(2012). 今日から使える医療統計学講座【Lesson12(最終回)カプランマイヤー曲線】を参照。

Excelで生存曲線を描く方法

参考文献