共分散構造分析/モデル評価/倹約比

「独立モデルの自由度と分析モデルの自由度との比で定義される値。0.0〜1.0の間の値をとり、これが大きいほど推定した母数の少ない、単純なモデルであると考える。ただし倹約比はそれ単体で利用するよりも、モデルによるデータの近似を判断する指標と組み合わせた形で利用されることが多い。NFI、CFI、GFIにそれぞれ倹約比を乗じた値であるPNFI(Parsimonious Normed Fit Index)、PCFI(Parsimonious Comparative Fit Index)、PGFI(Parsimonious Goodness of Fit Index)がよく利用される。これらの指標においても1に近いほど適合がよいと判断されるが、ベースとなった指標に比べると値は大幅に減少する傾向にあるので、同じ感覚で捉えないようにした方がよい。」

文献