サンプルサイズ

サンプルサイズとは、調査対象の数のことです。

普通の研究では、母集団全員の調査を行うことができないので、その中から一部の人を対象に調査を行います。このときに何人集めて調査をしたかをサンプルサイズと言います。

サンプルサイズの計算

本来は、研究を開始する前に、何人の対象者を集めたらよいのかを計算で求めます。

それには、少なくとも、有意水準(第1種の過誤)、検出力(第2種の過誤)、効果量(どのぐらいの差があればよしとするのか)の3つを決めなくてはいけません。さらに検定によっては標準偏差などの情報が必要です。(第一種の過誤と第二種の過誤を参照)。

サンプルサイズが小さすぎて、臨床的意義のある差があるにもかかわらず、統計的に有意差がみられない研究はたくさんあります(血圧の平均値の差が20mmHgあるにも関わらず統計的有意差がない)。

逆に、サンプルサイズが大きすぎて、臨床的意義がないにもかかわらず、統計的に有意差がみられることもあります(延命効果が2週間しかない抗がん剤にも関わらず統計的有意差がある)。

事後の計算

研究で得られたデータから、本来必要であったサンプルサイズをさかのぼって計算したり、得られたデータの検出力を計算することができます。

サンプルサイズの計算方法

書籍

ソフト

Power and Sample Size Calculation

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