球面性 sphericity

球状性とも訳される。

3回以上繰り返しのある分散分析を行うには、球面性の仮定が保たれてないといけない。

「縦断研究における球形性とは、異なる時点で測定されたどの2つの測定値間にも、同じ強さの相関があり、かつ同じ個人内では測定の分散が等しいこと。」

具体例

たとえば、同じ人に時間を変えて3回測定をした場合、1回目、2回目、3回目の3つのデータがある。その場合、それぞれの被検者の1回目と2回目、2回目と3回目、3回目と1回目の差がある。その差の分散が3つのどれも等しいというのが球面性。

1回目2回目3回目
Aさん151211
Bさん201816
Cさん211713

つまり、

この3つの分散を求め、それが等しいというのが球面性。

球面性の仮定の検定

Mauchly(モークリー)の球面性検定

SPSSやRで計算してくれる。

P>0.05であれば、球面性の仮定が成り立っていると考えてよい。

文献